就職活動では、様々な能力や経験とともに人としての常識や礼儀・マナーを見られています。
採用担当者は、社会人になるにふさわしい準備がなされているかどうかを必ず確認しています。
身だしなみ、言葉遣いはもちろんのこと、常識ある大人としての行動基準を身につけるようにしましょう。
これだけは守ろう!社会人としての基本マナー
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①時間厳守
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社会人としてまず、守らないといけない事それは時間厳守というルールです。
学生時代からも時間を守るという規則は当然あるものの、遅刻に対するリスクが社会人とはまったくと言っていいほど違います。
社内でも社外でもどんなシチュエーションにおいても遅刻するとマイナスしかありません。
時間に余裕をもってあらかじめ計算することを心がけましょう。
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②挨拶をする
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説明会などのイベント時や、面接前の受付時など自分から挨拶するように心がけましょう。
イベントなど人が多い場合には、自分の声がきっちり相手に聞こえるように気をつけてください。
特にコロナ禍での対面ではマスク着用によって声が伝わりづらくなっているので注意したいところです。
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③お礼は必ず伝える
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面接や説明会などで、担当者の方から資料をいただいたりした時や、案内してもらった時など何かをもらったりした場合には、「ありがとうございます。」とお礼の言葉をいいましょう。
きちんとお礼の気持ちを相手に伝えることが重要です。
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④忘れ物をしない
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必要なものはすべてちゃんと持ってきているか確認しましょう。
筆記用具や履歴書などの重要書類を忘れることのないように、準備する際には最後に「確認する」という作業を行いましょう。
ビジネスの場においても同じことが起きないように今のうちから持っていくものリストをメモするようここがけると良いです。
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⑤SNS投稿も気を付ける
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昨今ではSNSの普及によって、不特定多数の人間が情報を見ることができる時代になりました。
もちろん就活前の情報も、企業側が見ることも可能ですので自分のSNSで発信している情報が誤った悪い印象を与えないように事前に整理しておくことも重要です。
また就活中の内容をなんでも投稿すると、企業に迷惑をかけるといったケースに発展する恐れもあるので、常識のあるSNS利用を心がけましょう。
これは社会人になってからも同じです。
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⑥報告や連絡はきっちりと
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社会人になるとよく言われるようになる「報告・連絡・相談」会社に属する人間としてまず守りたい基本マナーです。
特に企業側に迷惑がかかる欠席や遅刻などの連絡は必ず入れるようにしましょう。
個人だけではなく、学校側の印象さえも悪くもたれる恐れもあります。
また期日のあるもの関してはなるべく早く回答するように心がけ、もし変更する可能性がある場合はあらかじめ伝えておくと良いでしょう。
面接でのマナー
WEB面接での注意点
WEB面接は近年で普及してきた、応募者にも企業にとってもメリットが大きい選考形態です。
気になるのは、対面面接との違いはどういった点か。
基本的なマナーは対面での面接と同じですが、画面越しだからこそ気を付けたい点について、ご紹介します。
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①WEB面接ツールの事前準備
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WEB面接でZOOMを使用している企業が多いと思いますが、企業がどういったツールを使用するかやそのツールの使い方などを事前に把握しておく必要があります。
WEB面接用のツールを初めて使う場合はアプリやソフトを前もってダウンロードしておきましょう。
必要であれば、アカウントの作成やIDの取得など、面接開始前に慌てないためにも、余裕を持って準備、確認をしておくことをお勧めします。
また、そのツールをプライベートで使用している場合は、アカウント情報(アイコンやユーザー名など)を見直したほうが良い場合があります。
名前は漢字フルネームにするなど、ビジネスシーンに合ったものにしましょう。
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②ネットの接続環境の確認、音声テスト
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周囲の環境によってはインターネットが繋がりにくかったり、回線が乱れることもあります。
面接をスムーズに行うためにも、事前に接続状態を確認し、安定した接続環境を確保する必要があります。
音声テストも事前にしておきましょう。
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③画面の確認
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デスクトップパソコンの場合は、比較的顔が正面から映りますが、ノートパソコンやタブレット端末になると、どうしても上からのぞき込む姿勢になってしまいます。
そのまま面接に臨むと、面接官は上から見下ろされている風に感じ取ったり、応募者の表情が読み取りにくいなどの弊害が生まれます。
そういったことを避ける為に、顔と画面が正対するように使用媒体を設置しましょう。
内臓カメラが付いていない場合は、外付けカメラの用意が必要です。
また、意外と手を抜きがちなのが背景です。ウェブカメラは以前に比べて性能が上がり、広角できれいに映像を映すことができるようになりました。
自室の乱雑に積み重なった洋服や散らかったベッドなどが映り込むと、どれだけ身なりを整えても面接官にはマイナスの印象を与えてしまいます。
最低限、映り込みが予想されるスペースはきちんと掃除を済ませ、清潔に整えておきましょう。
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④書類や筆記用具を手元に準備
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履歴書や職務経歴書などの提出した書類のコピーなどを手元に置いておくと、志望動機などを聞かれたときにスムーズに答えやすくなります。
しかし、書類を見すぎると視線がどうしても下にいってしまい、印象が悪くなるので注意が必要です。
視線はできるだけカメラを意識することを心がけましょう。
また、面接中に気になったことなどをメモできるように筆記用具を用意しておくと、後の質問タイムもスムーズいきます。
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⑤服装
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場所は自宅でも、あくまで面接です。
企業から服装の指定がない場合、必ずしもスーツでなくても構いませんが、企業で直接面接をするときと同じように、清潔感のある服装と身だしなみを心掛けましょう。
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⑥充電の確認
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面接中にパソコンやスマートフォン、イヤホンなどの充電が切れてしまうと、面接に支障をきたすことになります。
滞りなくウェブ面接が進むように、必ずフル充電されていることを確認し、万が一に備えてモバイルバッテリーや充電器を用意しておくと安心です。
言葉遣いで気を付けたいポイント
就職活動に限らずですが、ビジネスシーンでは敬語を使うことが基本です。
丁寧な言葉遣いは、社会人になる準備ができているかどうかの判断材料となります。
相手が不快になるような軽薄な言葉遣いや学生言葉はやめましょう。
基本的な敬語のパターンと就職活動でよく遣う言葉についてしっかり身につけるようにし、普段から意識して話す努力を継続しましょう。
就職活動でよく使う言葉
会社
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担当者
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ご担当者様
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わたし
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わたくし
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と言います
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と申します
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わかりました
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すみません
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申し訳ございません
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知りません
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悪いんですが
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どうでしょうか
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いかがでしょうか
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やってくれませんか
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お願いできませんでしょうか
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人事部の人はおりますか
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人事部の方はいらしゃいますか
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特に注意したい言葉
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「~になります」→「~です」
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「~のほう」→「~では」
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「よろしかったでしょうか」→「よろしいでしょうか」
電話対応でのマナー
就職活動中は、説明会や面接の予約などでよく電話をかける、もしくはかかってくるといったシチュエーションがよくあります。
急にかかってきた場合でも落ち着いた対応を心がけることで良い印象をもってもらうために、電話対応時のマナーについて学んでおきましょう。
普段から電話対応マナーを身に着けておくことで、ビジネス以外にもプライベートでも役立つので是非ご覧ください。
電話対応で気を付けておきたいマナー集
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①自分が誰かを名乗る。※知らない番号から電話があった場合も就職活動中は名乗りましょう。
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②メモを取れるように準備する。
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③時間に配慮する。
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④用件は手短かに伝える。
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⑤先方からの問いかけにはハキハキと答える。
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⑥最後に、必ずお礼を言う。
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⑦受けた電話は、先に電話を切らない。